平成レーサー『中田竜太』選手が語る
平成という年号がいよいよ終わりを迎えようとしている。
年号が切り替わるタイミングで、今回注目したい選手は『中田竜太』選手(埼玉)だ。
1988年4月10日に生まれた中田選手は、平成を30年間生きてきたレーサーと言える。
自分も含めて、若手選手の多くはそんな感じです。
でも結局、目をギラギラさせてる先輩たちのほうが強いし、彼らが若いときはもっと強かったんじゃないかな?って思う。
ボートは選手寿命が長いので経験豊かなベテランが強いって思われがちですけど、肉体的には僕たち30代、20代に分がある。
それなのに年長選手に負けちゃうのはおかしいですよね
中田選手が持っている競艇の若手選手への印象は、自分も含めてドライなものだ。
競艇はあくまで『仕事』であり、昔からいる選手のように『目をギラギラさせた』選手はあまりいないという。
仕事として競艇選手という職業を見ると、案外悪くないものだ。
選手生命は長く、60歳になっても現役選手として走っている方もいる。
実力勝負の世界で、勝てば勝つほど収入が増えるところもポイントだ。
一番高いグレードのSGに優勝すれば2,000万円以上の賞金を得ることができる。
競艇選手の平均年収はクラスによっても変わってくるが、A1級で約3,300万円、A2級で約1,800万円、B1級で約1,100万円、B2級で約500万円となっている。
B2級が最も多いクラスなので、全体で平均するとだいたい1,000万円前後くらいになりそうだ。
一般的なサラリーマンよりもはるかに高収入なことがわかる。
競艇選手は『レースが好きな人が生活が苦しくても頑張る』というものではなく、『生活のために無理せずレースできる』職業なのだ。
ボートレースでは引きも大切
競艇でレースにおいて、どの選手がどのエンジンを使うかは、節の始めの抽選によって決定する。
僕の強みは『エンジン(モーター)が"出ている"こと』じゃないですかね。
周りからもいわれますよ、"引き"がいいのかもしれません。
『自分、出てるわ(笑)』ってよく思います。
そういう周りの環境がいいのかも
中田選手は『引きがいい』のが自分の強みだと語っている。
いくら強い選手でも、エンジンが全く駄目だとなかなか勝利することができない。
ベテラン選手の中でも活躍できる中田選手の勝利の秘訣は、テクニックだけではなく、幸運を引き寄せる才能というものを持っているからなのかもしれない。
中田選手は本日からSG競走の『第23回オーシャンカップ』に出走している。
今回も自慢の『引き』を見せてくれることに期待したい。
参考:ニコニコニュース